SSブログ

第26回 UBE ビエンナーレ・野外彫刻展(2) [デジカメ]

DSC01300.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

戦後、街の美化と心の潤いを目指す市民運動を契機として山口県宇部市で始まった野外彫刻展
1961年より、2年に一度のビエンナーレ形式で開催を続け
2011年に野外彫刻展50周年を迎えました。
21世紀に入ってからは、海外作品も積極的に募集し
国内で最も古い歴史を持つ野外彫刻国際コンクールとして展開しています

DSC01321.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

作者名:三木 俊治
作品名:殿敷侃へのオマージュ・タイヤプランX
材 料:廃タイヤ・鉄・塗装
サイズ:H200 X W240 X D200 cm
重 量:2000kg
居住地:東京都
コンセプト:進歩という名に目が眩んだ人類はゴミに目をつぶった。
しかし、殿敷侃はゴミに特別の言葉を語らせた。
特に廃タイヤは力強い言葉だった。
原爆症に起因する肝臓がんで殿敷は逝った。
そして19年後、福島現場無事故がおきた
いうまでもなく核こそが人類究極のゴミ問題である。
進歩という名の地球破滅への愚挙を見据えていた殿敷が今いたなら必ずや声を発したであろう 。
本作品は殿敷侃への敬意をこめて「あの廃タイヤ」を引用している。
「あの廃タイヤ」の声をもう一度聞いてみよう。

DSC01324.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

作者名: ヴィンセント オリネット
作品名:Fantaisie a la creme de Pistache au the vert et son chocolat acrylique
材 料:スタイロフォーム・ファイバーグラス・エポキシ樹脂・透明樹脂・ビーズ
サイズ:H260 X W165 X D175 cm
重 量:300kg
居住地:フランス
コンセプト:抹茶ピスタチオクリームのかかったアクリル製チョコレートのファンタジーは
記念碑的な彫刻を巧妙な皮肉をこめて解釈し直す、新しく巨大なケーキの彫刻です。
派手な色とキッチュな飾りでいっぱいの、積み重ねられたケーキはいまにも崩れ落ちそうです。
それは堕落と豊かさと退廃の象徴として、感情と記憶をのせたオブジェクトとしてそこにあります。

DSC01330.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

作者名:久村 卓
作品名:STANDARD
材 料:木・鉄・石
サイズ:H120 X W190 X D55 cm
重 量:1000kg
居住地:東京都
コンセプト:ベンチや石は景観を構成するありふれた要素で
それがある秩序をもって置かれた時にひとつの「ありふれた風景」が生まれます。
これらが秩序を失った時、私たちはいったいなにを想像するのでしょうか。 

DSC01335.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

作者名:田中 清治
作品名:うしろの正面
材 料:鉄・メッキ・塗料・LED ライト
サイズ:H300 X W290 X D240 cm
重 量:106kg
居住地:東京都
コンセプト:「シンキロウ」でなく、確かにこれはここにある。
現実としてそこにあるこのカタチにまえ・うしろ、うら・おもては、無い。
どこから見えるのか? 何が見えるのか? それを探るカタチとなる。
スケルトンの編目を通して、向こう側の風景も取り込むこのカタチには
昼は太陽光線により見え隠れする虹色だったり
夜は、カラーライト(LED)の助けを借りて見えてくる人型だったり。
そこから見えてくるものは、このカタチの全てでは無く
あるところが見えたり見えなかったり。
それが毎日の光りの変化の設えと発見となる。 

DSC01343.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA
 
作者名:晴柀 幸一
作品名:STORAGE
材 料:ステンレス
サイズ:H110 X W300 X D300 cm
重 量:900kg
居住地:埼玉県
コンセプト:タンクなどに使用されるステンレス製の鏡板にグラインダーの刃を縦にし
中心を目指して削っていく。
確かなものがわからない。
「時間と場所」の変わりゆく姿を感じながら
中心を探し、外から内へ線を刻んでいった。 

DSC01344.jpg
SONY α7II    Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

 作者名:西澤 利隆
作品名:UNTITLED (無題)
材 料:大理石
サイズ:H130 X W640 X D40 cm
重 量:8000kg
居住地:神奈川県
コンセプト:この作品は、ねじれる1本のラインを石塊に貫通させたものだ。
実物制作にあたり、このラインの地面からの高さを
私の息子(七歳)の身体スケールに合わせて設計した。
だから私にはそれが少し低く感じられる。
数年後、息子が再びこの作品を観ることがあるとしたら
きっとラインの高さについて思うのだろう。 

nice!(17)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 17

コメント 2

starwars2015

想像力をかき立てるオブジェたちですね。
by starwars2015 (2015-10-10 18:53) 

たもぎ

starwars2015 さん 今日は
そうですね・・形に面白さがあり、存在感がありますね。
by たもぎ (2015-10-11 14:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1